甲府盆地東端の山間部の畑も寒くなり始め10日前から夜間は0℃を下回るようになった。
ヤーコンとかトウガラシの葉は一夜の寒さで全て黒変してしまった。冬の到来である。 周囲の山々も紅葉が終わり葉を落としてきた。この季節になると動物が山から降りて きて畑荒らしが始まる。 6~7年前は猪が沢山出没しイモ類は何処の畑も被害にあった。猪は作物を荒さなくても 処かまわず畑を歩き回るので、白菜が押し潰され、タマネギ苗が踏み荒らされ散々な目に遭う。 だだ何故かその頃突然猪の被害がなくなったが、今度は猪に変わって鹿が猛烈に増え 秋野菜の葉物が遣られるようになった。鹿の一番の好物は大根で、大根の葉が真っ先に遣られ それが無くなると、小松菜に行きホーレン草も遣られる。それも無くなると白菜の芯を丸齧りにし、タマネギのか細い苗の先端を摘む。これも畑を畝も関係なく歩き回るので、食べられなくても踏み潰される被害も大きい。 動物対策として数年前村で山に囲まれたこの集落全体を高さ2mの頑丈な金網で数キロにわったって囲ってくれた。動物被害に耕作意欲を失いかけていた村民には非常に有り難い公共事業であった。 囲った柵には山道に入り口の扉が有り登山者などは出入りして鍵を掛ける仕組みである。 何年もするとこの鍵掛けも面倒になるのか、扉が開いたままの状態が続くと、鹿が出入りし始める。 10月中旬「今朝鹿が畑に入って大根が全滅で、いずれ白菜も遣られるよ」と畑の隣の小父さんから電話を 貰い、これからも畑を続けるには畑の周りに鹿除けネットを張るしかないと思い急いで作業する事にした。 まず杭棒は長さ2m太さ10cmで40cm埋めて1m60cmの高さの柵にする事にし、間隔は1,5mとした。 杭棒は小父さんの山から切って用意してくれるとの事で、22本を頼んだ。 幅2mの防風ネットを30m購入し、防腐剤、針金等を用意して、友人に助っ人を頼み11月中旬作業に取り掛かった。 既に杭棒の先端は尖らせてあり防腐剤を塗るところから作業をはじめようとしたが、防腐剤を塗る手間時間が掛かりそうなので、焚き火をして杭の先端を焦がす事にした。 次に鉄棒で地面に孔を開け杭棒を打ち込む作業で、高い脚立に乗っての打ち込み作業は友人に頼み助かった。 杭の上面に太い針金を渡し釘で止めた。そあとネットを張り同じ様に杭の上部で止めた。ネットの幅が2mで 対の高さが1,6mで40cm余る分は下のほうで弛ましておいた。 畑の上部はお茶の木がありここからの進入は無いと思い主に畑の西側のネットを張り終えた。 朝8時30分から昼休んで午後1時30分に終わった。思ったより早く、しかも頑丈に出来た。 力仕事を頼んだ友人は大変だったろうと感謝である。 これで来春からの農作業に張り合いが出るが、猪が又出ないか少々心配でわある。猪では この柵はひとたまりも無く遣られてしまう。猪とお猿さんだけは来ないことを祈るだけである。
by hatake-sumiyaki
| 2010-11-23 16:50
| 動物の食害
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